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プロフィール
テンカラたろう
昭和49年生まれ。
滋賀県大津市在住。
家族は妻と一男一女、そして猫二名。
渓流釣り10年、テンカラ二年目の初心者。

2019年09月01日

メイン州弾丸釣り旅行(二日目)

 朝から空港でレンタカーを手配、昨日教わったポイント、バクスター州立公園内の渓流(Nesowadnehunk Stream)に向かう。本来3時間ちょっとの道のりのはずが諸般の不手際で州立公園のゲートに着いたのは午後三時を回っていた。


 開始時間も遅く、ダート道を走りながら気をもんだが、20km程度走ってようやく樹間に川を見つけた。ゆっくり見て回る時間はない、さっそく着替えて川へ。
降り立って川の流れを見ると、昨日までのポイントとは違い、上高地の梓川のように水量豊かで透明な流れは理想的と思える渓流である。

メイン州弾丸釣り旅行(二日目)
メイン州弾丸釣り旅行(二日目)

そして、上下の見える範囲に先行者は居ない。
これは、爆釣間違いなし、と毛鉤のアイにハリスを通すのも手が震える。

ポイントは無限と思えるほど、変化に富んだ流れである。そして風もなく、毛鉤は狙った場所にふわりと落ちる。
水通しのいい深瀬の肩に毛鉤を送り、「それ、喰うやろ!ほらっ!」。
こんなことを繰り返すが・・・

全く反応がないのである。
毛鉤を追うものも、ライズもない。人に驚いて走り去る魚の影もない。
ただ、州内最高峰のカタラーディン山に源を発する清澄な流れが間断なく流れていくだけである。

メイン州弾丸釣り旅行(二日目)

この状況で全く反応がないとは、おかしくないか?居ないのでは?
そのような疑いが生じながら、数百メートル深瀬、淵あらゆるポイントに毛鉤を打つが全く魚の影を見ることができなかった。

 一日目に釣った場所は大きな池と、川の中でも全く流れの止まったプール。池では反応は薄かったが、魚は当然多くおそらく夕方にはかなり活性が上がったに違いない。

 この時期、この場所ではブルックは「渓流」には居ないのでは? と考えた。確かにこの地域は日本と異なり、人工物、遮蔽物がなく、沼から小川、また上流の沼など、魚にしてみれば行きたい場所に自由に行ける。

時間もないので、数百メートルで渓流をあきらめ、この川が流れ込む下流の沼を目指した。
トレイルを2キロ歩いて沼にたどり着くが、水深10cm程度の浅場が広がっており、周囲に道もない。広大な沼の水深のあるポイントには行けないようである。竿を出す気になれずそのまま退散。

そのまま夕方6時ごろとなり、この日の釣りは諦めた。トレイル脇にあった小渓流で少しテンカラを振るが、予想通り反応はない。そのまま車に向かい、納竿とした。

夕闇が迫りもう諦めて車を走らせていると、車道のすぐ近くの木々の向こうに沼が見えたような。地図上ではほとんど見逃しそうな小さな池である。

メイン州弾丸釣り旅行(二日目)メイン州弾丸釣り旅行(二日目)

「夕日でも見ていくか、あわよくば最後の釣りでも。」
近づいてみると、確かに浅いが先ほどと違って底は見えない。鏡のような水面からは無数の羽虫が舞い上がっている。
車に戻ってウェーダーを着こみ、テンカラ竿には竿の長さよりも1m以上長い道糸を取り付け、手許にある中で一番大きなエルクヘアカディスを結んだ。
ずぶずぶと水生植物が繁茂する湿地を進み、そこから遠投を試みる。一度、二度と遠投、リトリーブを繰り返し、何度目かに水面が割れた。
合わせを入れると手ごたえ十分、掛かった!ネットに入ったのは8寸強の美しいブルックであった。こんな一見普通の池でトラウトが・・。

メイン州弾丸釣り旅行(二日目)

大物とは言えないけど、最後の最後に自分の推理を確かめるために入ったポイントで魚を掛けたことで、その興奮はかなりのもの。記憶に残る一尾となった。
何枚も写真を撮り、リリース。その後も同サイズと小物を掛け、虫刺されも我慢の限界を超えたので納竿。粘ればもう少し釣れただろう。

メイン州弾丸釣り旅行(二日目)
メイン州弾丸釣り旅行(二日目)

短時間の釣りで、獲物も少ない割に大満足で釣り場を後にし、バンゴーの宿まで160kmの帰途に就いた。

メイン州弾丸釣り旅行(二日目)

北米大陸北東部大西洋側の在来種ブルックトラウト、その故郷での釣りは日本で得てきた渓流釣りの常識が当てはまらない、新鮮な世界であった。
日本では深山幽谷に住み、どこか神秘的な雰囲気もあるイワナであるが、実は水温、溶存酸素、餌などすべてが満たされるならば、流れのない平地の沼や小川でダラダラしながら餌をバクバク喰いたいに違いない。




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Posted by テンカラたろう at 06:56│Comments(2)テンカラ
この記事へのコメント
 さすが大陸ですねえ。
 スケールが違っている。

 こういう場所は通い詰めて観察を続けないとわかりませんね。

 それにしても、初日のウェイダーなしで腰まで・・・。
 これはきびしい。
 ぼくも初めて渓流釣りをしたとき、そうしましたが後半は震えましたよ。
Posted by 神田 at 2019年09月03日 10:32
神田さん
有難うございます。
本当に地図上はいくらでも釣れそうな場所があるのですが、多すぎて広すぎてガイドさんなしでは難しかったように思います。

水が冷たかったので、結構大変でした。
歩いて帰るうちに大体乾きましたが、渓流釣り装束の重要性が改めて分かりました。
Posted by テンカラたろうテンカラたろう at 2019年09月03日 11:10
 
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