2020年09月06日
毛鉤仲間に入れてもらって黒部川 一日目
一日目
今年は長期の出張もなく、何としても数年越しの希望である黒部川釣行を実現させたい。早くから関東の毛鉤仲間Iさん一行に加えていただくため、日程を確認し、2020年度第一回黒部釣行の8/29-31を目標に、諸事調整していたのである。
今年の特殊な事情で遅れていた仕事の用事も8/20くらいには片付き、そちらはほぼ問題なし。あとは週末三日間不在にすることについて奥さんを納得させる必要があるが・・
「山小屋あたりも最近は携帯が通じるらしい。連絡とれるから!」
といった具合に夏前から稟伺し、何とか決済された。
折れた竿も修理を済ませ、毛鉤も十分作製、装填。アウトドア、山釣りグッズは新規購入する余裕はなかったが、普段着けている野良仕事着のような山釣り装束で何とか間に合う。
Iさんの急用につき、ご本人は今回は残念ながら今回は行かれないことになったが、何とか家庭内稟議も通し、完全に気分も黒部の山々を流れる渓谷に向いていたので、関西から一人毛鉤仲間に加えていただくことにした。Iさん、大変ありがとうございました。
2014年以来、6年ぶりの黒部釣行。今回はフルに参加させてもらうため、夜九時に自宅を出て、29日未明に扇沢入り。朝に同行のHさん、Kさんと落ち合った。
久しぶりに見る黒部ダムは大減水。梅雨以来まとまった雨がなく、渇水気味とのこと。釣りには支障ないだろうか・・

ダムサイトから十数キロ離れた山小屋で荷物を下ろし、さっそく一日目の釣りへ。ダム湖を挟んだ対岸の沢へ。減水の支流・沢とはいうものの、関西の一般渓流の本流よりも水量ははるかに多そうである。大岩の間を縫って、清冽な渓の水が勢いよく流れ落ちる。典型的な山岳渓流である。
三人で入渓するが、僕はテンカラ、あとのお二方はフライである。釣りはじめの準備は、道具立ての単純なテンカラが明らかに早い。先に入渓させていただき、毛鉤を打ち込む。



数投目には、沈めた毛鉤に反応があり、道糸がスッと止まる。合わせを入れ、さんざん暴れた末タモに入ったのは、良型の黒部イワナである。ダムから激流を遡上するイワナの鰭は逞しく、25センチもあればスリル満点。
入れ食い、というわけではないけども、掛かればほぼ26-27センチはある。ほどなく数匹掛けて、「もう今日は十分」と思った。
その後、フライのHさん、Kさんに先行してもらうが、熟練フライフィッシャーの後を釣ってもまだテンカラに良型イワナが反応してくれるという素晴らしい環境である。

しばらく釣り上がって、大きな沢との合流点。Hさん曰く、「この沢は以前よく釣れてましたが、ここ数年濁りが入り入渓しにくい状況が続いていました。今年は良く澄んでいるので入ってみますか?」とのこと。小沢といっても、僕が普段釣る涸れそうな藪沢とは比べるべくもない、素晴らしい水量と渓相である。


この沢に入ってみると・・。更に釣れるのである。川幅が狭いので、三人順繰りにポイント一つ釣って次に交代、という具合に釣りあがると、各ポイントでほぼ尺、泣き尺クラスが毛鉤にヒットし竿を絞る。自分の順番でないときに皆さんのすぐ下流で釣ってみても十分良いのが釣れる。ほとんど体験したことがないような、数、型、渓相とも大満足なひと時であった。


魚止めまで進んだ後、本沢の下流を少し釣って納竿。
一日目は期待以上の夢のような釣り、明日も続くか?
山小屋では大飯を喰って、一杯飲んで釣り談義。そして翌日に向けて早々に就寝。こちらも理想の生活パターン・・
皆さん、有難うございました。
今年は長期の出張もなく、何としても数年越しの希望である黒部川釣行を実現させたい。早くから関東の毛鉤仲間Iさん一行に加えていただくため、日程を確認し、2020年度第一回黒部釣行の8/29-31を目標に、諸事調整していたのである。
今年の特殊な事情で遅れていた仕事の用事も8/20くらいには片付き、そちらはほぼ問題なし。あとは週末三日間不在にすることについて奥さんを納得させる必要があるが・・
「山小屋あたりも最近は携帯が通じるらしい。連絡とれるから!」
といった具合に夏前から稟伺し、何とか決済された。
折れた竿も修理を済ませ、毛鉤も十分作製、装填。アウトドア、山釣りグッズは新規購入する余裕はなかったが、普段着けている野良仕事着のような山釣り装束で何とか間に合う。
Iさんの急用につき、ご本人は今回は残念ながら今回は行かれないことになったが、何とか家庭内稟議も通し、完全に気分も黒部の山々を流れる渓谷に向いていたので、関西から一人毛鉤仲間に加えていただくことにした。Iさん、大変ありがとうございました。
2014年以来、6年ぶりの黒部釣行。今回はフルに参加させてもらうため、夜九時に自宅を出て、29日未明に扇沢入り。朝に同行のHさん、Kさんと落ち合った。
久しぶりに見る黒部ダムは大減水。梅雨以来まとまった雨がなく、渇水気味とのこと。釣りには支障ないだろうか・・

ダムサイトから十数キロ離れた山小屋で荷物を下ろし、さっそく一日目の釣りへ。ダム湖を挟んだ対岸の沢へ。減水の支流・沢とはいうものの、関西の一般渓流の本流よりも水量ははるかに多そうである。大岩の間を縫って、清冽な渓の水が勢いよく流れ落ちる。典型的な山岳渓流である。
三人で入渓するが、僕はテンカラ、あとのお二方はフライである。釣りはじめの準備は、道具立ての単純なテンカラが明らかに早い。先に入渓させていただき、毛鉤を打ち込む。



数投目には、沈めた毛鉤に反応があり、道糸がスッと止まる。合わせを入れ、さんざん暴れた末タモに入ったのは、良型の黒部イワナである。ダムから激流を遡上するイワナの鰭は逞しく、25センチもあればスリル満点。
入れ食い、というわけではないけども、掛かればほぼ26-27センチはある。ほどなく数匹掛けて、「もう今日は十分」と思った。
その後、フライのHさん、Kさんに先行してもらうが、熟練フライフィッシャーの後を釣ってもまだテンカラに良型イワナが反応してくれるという素晴らしい環境である。

しばらく釣り上がって、大きな沢との合流点。Hさん曰く、「この沢は以前よく釣れてましたが、ここ数年濁りが入り入渓しにくい状況が続いていました。今年は良く澄んでいるので入ってみますか?」とのこと。小沢といっても、僕が普段釣る涸れそうな藪沢とは比べるべくもない、素晴らしい水量と渓相である。


この沢に入ってみると・・。更に釣れるのである。川幅が狭いので、三人順繰りにポイント一つ釣って次に交代、という具合に釣りあがると、各ポイントでほぼ尺、泣き尺クラスが毛鉤にヒットし竿を絞る。自分の順番でないときに皆さんのすぐ下流で釣ってみても十分良いのが釣れる。ほとんど体験したことがないような、数、型、渓相とも大満足なひと時であった。


魚止めまで進んだ後、本沢の下流を少し釣って納竿。
一日目は期待以上の夢のような釣り、明日も続くか?
山小屋では大飯を喰って、一杯飲んで釣り談義。そして翌日に向けて早々に就寝。こちらも理想の生活パターン・・
皆さん、有難うございました。
Posted by テンカラたろう at 10:36│Comments(2)
│テンカラ
この記事へのコメント
太郎さん、いやはや贅沢な釣りですね。
いつまでも残ってほしいイワナの楽園。
写真のイワナ、太くたくましい、ずっしりした重量感があります。
うらやましい。
いつまでも残ってほしいイワナの楽園。
写真のイワナ、太くたくましい、ずっしりした重量感があります。
うらやましい。
Posted by 神田 at 2020年09月07日 16:31
神田さん、有難うございます。
仰る通り、贅沢な釣りでしたよ。
近場で釣れる魚もとても貴重ですが、イワナが伸び伸びと生きる場所での釣りは格別です。
仰る通り、贅沢な釣りでしたよ。
近場で釣れる魚もとても貴重ですが、イワナが伸び伸びと生きる場所での釣りは格別です。
Posted by テンカラたろう
at 2020年09月07日 21:59
