長野へ
年々仕事も立て込んで、特に4-7月はなかなか手が離せない。禁断症状も現れてくるが少しの釣行チャンスは是非ものにしたいところ。仕事の用事、子供の進学などで、長野県松本市に縁ができたため、地図を見ながら当地の山と川を想像する。
6月半ば、実際に松本を訪ねる用事ができた。車には当然釣り具。長い時間は取れそうにないけど、朝のひと時だけでもと作戦を練る。
犀川水系の日券を買っておき、市内から遠くないごく小さな沢幾つかを念頭に、早朝車を走らせた。前日までは雨天が多く、本流もかなり増水してそう。目星をつけた沢のうち、最下流の沢を見てみると、かなり小さな沢ではあるが、一応は入れそうである。
入渓すると、両側の斜面が崩落した個所も多く、小滝を巻くのも斜面が崩れて一苦労。崩れた礫の上を流れるような沢で、魚の付き場は少ない。
ちょっとしたポイントを狙うと、美しいイワナ。地図だけを頼りに入った沢で渓魚に出会う、ここ数年覚えた喜びである。市内で用事があるので、この日はほんの少し、3尾程度かけて納竿。7月にもう一度来る予定なので、時間を作って入ってみよう。
翌月、海の日の3連休に再び長野へ、件の沢に入る。相変わらずの降雨続きで本流の水は高い。増水に弱い僕のテンカラ、沢ではどうなるか?前回の続き辺りに入るが、狭い沢、斜面の崩落と多数の倒木でなかなか難しい。要所で魚は出るが、長く続ける時間もないし、スペース的にも竿を出す限界が近いか。最後と決めたポイントで掛けた。竿を締め込む引き。取り込むと、尺前後の沢イワナ。こんな小沢にも大きいのが居るんだ・・。数は少ないけど、十分楽しめた。
次の日も朝のうちだけ、付近の別の沢に入渓。こちらは、前述の沢より規模が大きく、道路もついているため、あまり期待もしていなかった。ただ、久々にテンカラ竿を普通に振りたい、というだけ・・。とはいえ、沢につき「普通に」振れる広さはないものの、前日の沢より格段に釣りやすい。ポイントに毛鉤を打つと、一投目から小さな谷イワナが。その後も反応はよく、型も6-8寸は出る。水も渓相もハイレベル。また来てみたいなあ。
この3連休釣行では、山を越えて上田方面の上小漁協管内の川にも出向いたが、そこではまったく魚の姿を見られず・・。地図から決め打ち、全くダメな時もあるようです。
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