台風後の渓
台風による大増水では、滋賀県内では安曇川、高島鴨川の流域が大きな被害を受けた。その後の通行止め状況を見た限り、湖東の愛知川、野洲川上流もかなりの影響を受けたのかも。生活道路などの一日も早い復旧を願いたい。
台風から一週間経った先週の連休最後の日、湖西の以前通った渓が気にかかり様子を見に行ってみた。釣り始めてすぐに工事による濁水が入り、釣り自体は諦めたが、取り返しのつかない状況ではなさそうであった。本日はその続き、湖西の小渓へ。
随所に河岸のえぐれ、根こそぎ倒された木などがみられ、若干濁りは残っているものの、水位は平水と見える。最近、貧果が続いていることから、この日は釣り方を変えてみた。水面上か直下に毛鉤を流し、瀬を楽しく釣り上るのはやめにして、本日はウェイトを入れた毛鉤を緩流部に流す予定。
数少ない入渓点から斜面を下りて、午前7時前に釣り開始。落差のある変化に富んだ渓相ではあるが、木々が張り出し毛鉤には少し狭い感じ。ラインを切り詰めて、可能なところのみ、毛鉤を打ちながら釣り上る。
毛鉤も魚も目視しない釣り方には少々違和感あり。と、流下するはずのラインが止まる。合わせると、確かな手ごたえ。7寸クラス、日光系の容姿をした美しい岩魚であった。湖西のネイティブはこの型ですね。
その後も、なかなか反応は良く、釣っては放し時々撮影、を機嫌よく繰り返す。ほとんどが餌釣りで言う「居食い」であり、派手にラインが動くことはない。10時ごろには疲れてきて、脱渓点を探すも、なかなか発見できず。藪もきつくなり、キャストできる場所は限られて来たが、結局11時ごろまで釣って漸く脱出。20cm弱が多かったが、27cmを頭に結構釣った。多分今年最後の釣り。川と渓魚に感謝です。
台風後も意外に影響が少なかったようで一安心。砂防堰堤も多く、なかなか岩魚には厳しい環境であるが、元気のいい岩魚はまだ健在。
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